分電盤と使える電気量について

公開日:2010/10/15 23:33


 細かな「抵抗」とか「損失」とか、そういう話は置いておいて、簡単に説明します。
 
電柱から家庭内に電気が引き込まれて、一番最初の窓口になるのが「分電盤」です。
昔の家は玄関周りに、最近は洗面所の浴室入口付近にあるブレーカーが付いているのが「分電盤」
です。
 
 分電盤をみると、一番左側に1個だけ有る「ブレーカー」と
 その横に上下2列で並んでいる「配線用遮断器」の2種類のスイッチがあります。
 
「ブレーカー」の役割は、家庭内全体の電気量を管理しています。
契約料金に応じて、30A・40A・50A・60A・75Aなどがあります。その契約アンペア以上の電気を
家全体で使った場合にブレーカーが落ちて遮断します。
 契約料金以上の電気を使えないようにしているスイッチです。
「配線用遮断器」は、各部屋や各コンセントごとに、家庭に引き込まれた電気を分岐して使用する
為の分岐スイッチです。
この配線用遮断器の容量は、一般的に15Aです。
 例)ダイニングキッチンを想定して説明すると
キッチンには、
電子レンジ1000W 冷蔵庫120W
ダイニングには、
テレビ130W、エアコン800W
があるとします。
コンセントは100V(ボルト)ですので、
電力W=電流A X 電圧V ですので、
電子レンジ10A 冷蔵庫1.2A テレビ1.3A エアコン8Aという感じです。
お母さんがキッチンで料理をしているます。
その時点では、電子レンジと冷蔵庫を使用中=11.2Aです。
そこに子供が帰ってきました。テレビを付けて、1.3Aがプラス。12.5Aです。
なんか暑いのでエアコンをON!するとプラス8Aで一気に20.5Aです!
15Aを余裕でオーバーして配線用遮断器が落ちてしまいます。
こんな感じです。ブレーカーは、たとえば30Aで契約している家庭では、
エアコン4台を同時に使用すると落ちてしまうという感じです。