大地震に対する愛媛の事情

 30年以内に南海地震が起きると言いはじめてから、もう10年くらい経ったんでしょうか?言い始めてからずっと「後30年~」って言っているので、いつまで経っても30年以内が縮まらない気がするのは、私だけでしょうか?(-。-;).
 本当に(大地震は)来るのかな?と、どこか他人事です。
 
 阪神淡路大震災(兵庫南部沖地震)があったり、その後も十勝沖地震、新潟県中越地震などが起こり、そして先日は中国で大地震がありましたが、それでもいまいち危機感を感じないのは、私だけでしょうか?
 自分の身に起きないとわからないんですかねぇ(-_-;)
(芸予地震のときのことは、もう忘れました(汗)結構揺れたんですけど。).
 そんな危機感の無さは、私だけじゃないようです。
 国は、耐震改修促進法を作っているのに、住宅の耐震工事に対する補助金制度を設けていません。
 愛媛県庁に電話で聞いてみましたが、やっぱり工事の補助金制度はいまのところありませんという返答。(耐震診断には、補助金が出るんですけど)
 本当に大変なんだったら、補助金を出してでも耐震補強工事を進めるべきなんじゃないかと思うんですが。.
 増築工事をしようとすると、耐震改修促進法の規制がかかって、既存部分も耐震補強が必要になってきます。
 補強したくても、資金が無かったらできないですよね。
 結局、増築じゃなくて新築扱い(別棟)にして工事を進めます。(耐震改修促進法の適用を受けなくする)
 法律があっても、実効性が無い。やっぱり、規制だけじゃなくてきちんと運用できるような政策が必要だと思うんですが・・・。
 
 危機感がを感じない理由には、リアリティ(実際に自分の身に起きるという実感)が湧かないこともあると思います。
 愛媛県のホームページを見たら、
 
「愛媛県耐震改修促進計画」.
 という書類を発見しました。(ダウンロードできます。)
一般公開しているのに、おおやけに情報発信していないのであまり知られていません。私も今まで知りませんでした(^-^)ゞ ポリポリ.
 この計画書を見ると、愛媛県に発生する地震規模とか、被害状況などの予測や、被害を少なくする為の計画などが書かれています。
 M8.0(震度6強)が発生する予測になっていました。.
 阪神淡路大震災は、M7.3(震度7)だったので、マグニチュードは上回るエネルギーのようです。
 建築基準法では、震度6弱で、修復できないほどに壊れてしまうけど、人命は守れるように倒壊しないような強度を建物に持たせる(耐震性)ようになっています。
 それ以上の規模の地震が来るかも・・・。.
 なんでこんな大きな地震が起きるって予想できているのに、積極的に耐震化や対策に取り組まないのか、住民任せなのか(自分の身は自分で守ってください。家の補強は自分でしてくださいという雰囲気)、謎です。.

えひめの建築・住宅 (愛媛県建築住宅課)
http://www.pref.ehime.jp/070doboku/130kenchikujuut/00005747041124/index.htm
「愛媛県耐震改修促進計画」
http://www.pref.ehime.jp/h41000/taisin-plan/index.htm

計画資料
7000031323601uf.pdf
PDFファイル 96.9 KB
愛媛県耐震改修促進計画
7000031323600uf.pdf
PDFファイル 492.6 KB